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―――― 今日は日曜日なのでお休みです。 ですが、私は学校に来ているのです。 それはすももに会うため。 すももが好きな牛乳を持ってきました。 「すももー」 少しだけ大きな声で呼ぶと「にゃー」と足に擦り寄ってきました。 どうやら私の事を覚えていてくれたようです。 「すもも、元気だった?」 「にゃー…」 何だかすももが元気がないように思えます。 「どうしたの?どっか苦しいの?」 「にゃー…」 私の言葉がわかるとは思えませんが、それでも心配せずにはいられません。 「にゃ…グェ…ゲェ…」 「すもも!?」 すももは急にその場に嘔吐しました。 苦しそうに胃の中身を出しています。 「やだ、すもも!!」 私はどうしていいかわからずオロオロする事しかできません。 すももが死んじゃったらどうしよう… 考えるだけで悲しくなります。
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