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裏庭から校舎までは少し距離があるので急ぎます。 校舎と裏庭へ続く道をすり抜け、後は校舎に入るのみ。 そんな時… 「丸井さん」 不意に話しかけられました。 立ち止まり、振り返ると… 「たい…み、岬君!?」 そこにいたのは岬大地くんでした。 いつも有紀ちゃんの前で大地君と呼んでいるので思わず名前で呼んでしまいそうになりました。 「ごめんね?今、少しだけいいかな?」 「だ、大丈夫です…」 わぁ…大地君が話しかけてきてくれた。 それがビックリで、そして嬉しくて… 「あのさ…この前丸井さんと七瀬さんの話をたまたま聞いちゃったんだ」 「話…?」 確かに有紀ちゃんとは毎日廊下でおしゃべりしています。 「そう。手紙の事」 「手紙って…」 もしかして… 「加賀君が間違えて拾った手紙の事」 やっぱり?!
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