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「ダメかな?加賀君と別れて僕と付き合うのって」
「え…?」
ふと加賀君の顔が脳裏に浮かんだのです。
そうだった…私、一応加賀君の彼女なんだ…
大地君と付き合うには加賀君と別れなきゃいけない…
別れる…
ニッコリ笑う大地君の笑顔はやっぱり王子様で、とても素敵です。
選ぶ必要なんてない…
だって私が好きなのは岬大地君でしょ?
返事を出来ずにいた、そんな時…
「そういう事かよ」
後ろから、低くて冷たい声が聞こえました。
私はこの声を知っています…
「加賀君…」
「あれ?もしかして聞いてた?話」
「ああ」
何でここに加賀君が…?
「忘れ物」
そう言って私に手渡したのは加賀君がさっきまですももと遊んでいた猫じゃらしのオモチャでした。
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