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ほんの何十分か前まで一緒にいた。
普通に笑って普通に話して、普通にすももと遊んだ。
アイツはすももの事が好きだからいつもコイツに会いに来てたのかもしれない。
納得はできたが、それすら嫉妬に変わりそうだった。
だけど…昨日電話をくれた時、素直に嬉しいと感じた。
他でもない俺を頼って電話してきたんだって思った。
だけど違った。
林檎にとって一番都合がいいのが俺だったってだけの話。
きっとアイツは、俺とすももといつもここにいるのを誰にも知られたくなかったんじゃないかと思えた。
だから俺に頼んだ。
大好きなすももを救ってくれれば、俺でもよかったってとこだろう。
だけど…
じゃぁ何で俺に触れた?
何で髪に触れるのを…キスするのを許した?
何でおとなしく俺に抱き締められたりした?
何で俺の胸で泣いた?
“怖くて逆らえなかったから”
疑問は募るがそう言われてしまえばもう納得せざるを得なかった。
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