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加賀君の時と同じように、ざわざわとあちこちが騒がしくなっていますが、そんな事は今気にしてはいられません。
だって加賀君が…
あ…。
「林檎」
近くで有紀ちゃんが呼んでましたが、私は彼に釘付けになりました。
「加賀く…」
珍しく廊下を歩いてきた加賀君は私には見向きもせず横切りました。
弱々しく話しかけた言葉はかき消され、そこだけ時間が止まってしまったみたいでした。
加賀君には私が見えていたはずなのに無視されてしまったのです。
加賀君…もう私が大地君と付き合ってると思ってるのかな?
別に加賀君にどう思われようと関係ないはずなのにそんな事ばかりを考えてしまいます。
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