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「加賀を裏切ったからって言うより、岬君が好きな事、加賀に知られたのが泣く程嫌だったんでしょ?」
「それは…」
「当たり前じゃない。2ヶ月近くも一緒にいた男と昨日今日、初めて話した男と…どっちが大事なの?」
…そこまで言われてようやくはっきりしたみたいです。
「加賀君…有紀ちゃん…私、加賀君といる方が楽しいみたい」
「知ってる。気付いてないの?林檎、最近岬君より加賀の話ばっかり」
「えぇ!?」
そんな事、自分では全然気付いていませんでした。
私は無意識の内に加賀君の話ばかりをしていたようです。
「次の休み時間にでも断ってきたら?岬君」
「そうする」
私はもう泣きません。
だって、最初は加賀君の勘違いだったけど…どうやら今は違うみたいですから。
私…加賀君の事…好きなんだ…
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