おいでませ幻想郷

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気がついた時、俺は薄暗い森のど真ん中で寝ていた。さっきと景色が違うってことはもう世界を跨いだのか。 空を仰いでみるとそこには沢山の星が散りばめられていた……ってことは今は夜か。だからこんなに暗いのね。 とりあえず忘れ物がないか確認しよう。着ているものは真っ白なTシャツに真っ白な半ズボン、腰辺りに帯刀してるナイフもちゃんとある。忘れ物はないみたいだな。 ちなみに俺の肌は雪みたいに真っ白だし、髪の毛も白髪オンリー。全身真っ白なんだよね。でっていう話なんだが。 「さてさて、まずは寝床を探すかな」 別に野宿でも構わないんだけど、出来るならあったかい布団で寝たいじゃないか。 ということで、その場から跳ね起き行動を開始する。とりあえずこの森から出ることからだな。 「あなたは食べてもいい人類?」 また、どこからか声が聞こえてきた。紫かとも思ったが、紫はこんな幼い声は出さない。 「ねぇ、聞いてる?」 「っ!?」 刹那、首筋を捕まれ先程まで寝ていた場所に叩きつけられる。全身に軽い痛みが走った。 ……いきなりピンチ?
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