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「ん? 待てよ、それならお前もヤバいんじゃないか? えーっと……」
「魔理沙。霧雨魔理沙だぜ」
「どうも。魔理沙、お前だって人間だろ?」
「私は普通の魔法使いだからな」
あぁ成る程……人間と魔法使いって違うのか?
「それより、私はもう名乗ったぜ」
「そうだったな。俺はキサラギっていうんだ。よろしくな魔理沙」
自己紹介を終えると魔理沙はにこやかな表情で手をこちらに向けてきた。あぁ握手か。
「よっと!」
「うわっ!?」
握手に応えようとした時、魔理沙は何を思ったのか俺が差し出した手を掴んで引っ張った。そのことを予期していなかった俺はそのまま力の方向に引っ張られ、地面にダイブした。
「いてててて……」
「お前体重軽すぎないか?一応私はそこまでする気はなかったんだぜ」
「……こんなに軽かったか、俺?」
少なくとも見た目相応の体重くらいはあったはずなんだけど……。もしかして昨日の少女に食われたからか?
「まあいいや。それよりキサラギ、お前外来人だろ」
外来人? 言葉通り、外から来た人ってことか。
「多分そうだろうな。というかよく分かったな」
「この森の名前も知らない奴が幻想郷の住人なわけないだろ?」
さも当然といった様子で答える魔理沙。その様子だと他にもいるのか、俺と同じような奴が。
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