★第2の一歩★

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考え事をしながら歩いていると、いつの間にか人が賑わう繁華街に出ていた 行き交う人は、一般市民には程遠い人達‥‥ 目付きの悪い不良にヤクザっぽい人に寄り添うキャバ嬢とか、どう頑張っても親子連れが来れるような和気あいあいとした所では無い。 日が完全に落ち、繁華街の賑やかなネオンを横目に「寝る場所もないなぁ」なんて暢気な事を考えた フードを被っているせいかすれ違う人達が遠く避けていく 怪しく見えるのは解るけど地味に傷付くよ! なんとなく、人目を気にしつつ歩いていたら裏路地に迷い込み雑居ビルに囲まれた袋小路に入り込んでいた。 『‥‥ここでもいっか』 俺は目の前に在る四角い貯水槽の上に登り寝転がる ボコボコしてて寝心地は悪いがここならある程度の危険からは逃れられるだろうと考えた 実際どの程度の危険があるかは解らないけど疲れてるからそこはスルー 寝転がった貯水槽の右側のビル以外は窓も無く、わざわざ好き好んでこんな袋小路にくる馬鹿も俺以外にはいないだろう‥‥ .
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