★第2の一歩★

17/18
前へ
/110ページ
次へ
「クロは可愛らしいなぁ♪人のこと心配する余裕なんてない筈なのに、よっぽどクロの方が心配でほっておけへんわ。 そんな考えしとったら損ばっかりして生きてけへんで、ほれコレつけて契約成立や!」 は? 首輪かこれ?? 何で話の流れをへし折ってこんなもの付けられるの?! 「その首輪がウチの運び屋って証明書みたいなもんやから仕事中は付けといてな☆」 『いや、だから何の仕事を?ってか、まだやるとは言ってないだろ!!』 何気なく触った首輪は黒い革のベルト、銀のタグプレートには鳥形の凹みがあるだけのシンプルなデザインだった。 「ウチは“逢魔屋”ちゅう情報屋を細々と営んどってな、依頼された情報は手紙やUSBだったり様々な方法を使って届けるんや だいたいネットを使って間接的に第三者から届けさせたりするのが主なんやけど それやと途中で運び人が裏切って他に売ってしまったり(後で死ぬほどシバくけどな) 裏切らんでも情報目当ての暴漢に襲われたりすんねん。 でな、重要情報は出来れば安全に確実に依頼人の手に届けたい‥‥ そこでや!信頼でき腕っぷしも強い運び屋がいれば安心や♪ ちゅう事で頼むわ☆」 何でそうなる!!! 「大丈夫大丈夫、ウチの情報屋に手出そうなんて命知らずそうおれへんから(笑)」 あんたその世界で何してんだよ‥‥ .
/110ページ

最初のコメントを投稿しよう!

884人が本棚に入れています
本棚に追加