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ピピピ、ピピピ‥‥
朝6時30分
俺は微睡みのなか機械的な音で鳴く目覚まし時計を止め、体を起こし目を擦る
簡易ベッドに薄型テレビ、簡単なキッチン、トイレとバス別
日用品は昨日のうちに前金として貰った3万で買い揃え
服は桂吾にお古を貰った‥‥と思ったら全部新品のものでビックリした
まぁ、桂吾の服じゃブカブカでちゃんと仕事をして稼いだお金で買い直そうと思っていたんだが‥
ここは桂吾の部屋の隣の空き部屋
後で聞いた話だがこの雑居ビルは丸々桂吾の所有物らしい
細々と情報屋をしていると言っていたがそんなに儲かるものだろうか?
まぁ、疑問は残るがあまり深く考えないで置こう、この日本では何があるか分からないし
ここにはここのやり方やルールが有るのだろうと納得することにした。
ピンポーン
桂吾か?
まだ、寝惚けている俺はフラフラ定まらない足取りで玄関に行き鍵を開けて顔を出した
『‥‥ろちら様ですか?』
眠すぎて呂律が上手く回らない‥
目蓋も重く完全に寝惚けている自覚はあったが如何せん頭が回らない
玄関先にいたのは知らない男の人で俺より身長が高く見上げないと顔が見えない
黒髪に鋭い目、控えめに付けられたシルバーアクセがかっこいい
年齢は桂吾と同じ位?
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