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「はは、流石お兄ちゃんは優しいなぁ」
「茶化すな」
ガコン
徐にパソコンデスクの足下に置いてあるジュラルミンケースを取り出し、ソファー前のテーブルに乗せ手慣れた手つきで蓋を開ける
「カラスはウチの裏家業や、そない簡単にやらせたりせえへんから安心せえ」
(何より、あない濃いアンダーグラウンドに首突っ込んだらビビって逃げてしまうやろしな
折角捕まえたおもろいネタを逃して堪るかいな(笑))
「ゲスの顔になってるぞ」
「どんな顔やねん!」
中身を確認するとバチンと蓋を閉め“逢魔屋”と書かれた紙で封をして古虎に差し出した。
「今回は届けるだけや、いつも通りデータは携帯に。分かってると思うが相手は急ぎだそうや」
「当たり前だろ、コレを欲しがる奴なんて大抵‥‥」
―‥‥
と、場所は変わって電車の中‥‥
『(え~と次の駅で下りて)』
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