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戸惑いつつ覗き込む
『‥‥大丈夫ですか?』
いました、本当に怪我人が‥‥
肩から血がダラダラ出て、一般人が一生に一度負うかどうかという位の怪我をしていました
明るめの茶の髪の毛、俺を見て僅に見開かれた目は焦げ茶、長身であろう男は黒っぽいストライプのスーツを着ていた。
「っ‥‥お前何処のもんだ?」
うわ、もの凄い睨まれちゃってるよマジ怖いですってば!
やっぱりこんな怪我をしてるくらいなんだから危ない人なのかも‥‥
逃げちゃおうかな
『‥と‥取り敢えず応急処置?』
何てモヤモヤした考え事をしながら、こんな大怪我を負った人を放っては置けず自分のマフラーを外して出血している肩に巻き付ける
ちゃんとした止血のやり方なんて解らないから適当だけどやらないよりはマシだろう
「‥いっ‥‥」
『ああ、ごめん響くかもしんないけど我慢して。俺、携帯持って無いんだけどアンタ持ってる?救急車呼ぶから貸して』
「‥‥お前馬鹿なのか?」
男は心底驚いた顔をして酷いことをのたまった
『はぁ?何でそうなるんだよ!』
「利口な一般人ならこんな所にいるわけないだろ、家にいるかこの場所に近づかないようにするもんだ」
『??何言ってるか分からん、ここって一般人が立ち入っちゃいけない場所だったの?』
「‥‥本物の馬鹿だったのか(憐れみ)」
『アンタなぁ‥』
「っ!どけ!」
『ぐはぁっ(泣)』
ガキン
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