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その少年は香坂太一君と言って、15才の男の子。
近所のスーパーでよく顔を会わせるものだから自然と話をするようになった子だった
太一君は料理が好きらしく、俺でもできる簡単なレシピを教えてくれる凄く良い子
朝は何やかんや桂吾の部屋でご飯を食べる俺だが、昼、夜と押し掛けるのも気が引けるので最低、夜だけでも自炊しようと努力中の俺の強~い味方だ!!
ただ、そんな太一君には少し気になる点が‥‥‥
「ク~ロちゃん♪」
中規模スーパーの生鮮食品売り場でキョロキョロとお目当ての人を捜していたクロに声をかける人物が‥
『こんにちは、ジェシカさん』
「今日もクロちゃんに会えてジェシカ幸せ♪どう、そろそろ私を抱く気になった?私は何時でも準備OKよ♪♪」
『あはは、ジェシカさんってば冗談キツいんだから(汗)』
「あ~ん、つれないんだから!‥‥‥‥でも、そんな所も好き♪」
そんなくねくねされても反応に困るのだが‥
今、俺に猛烈ラブコールを送ってきたのは、ピチピチのミニスカートをはいた
“男の人”
ガチムキの体格に女物の派手な服を着て若干内股なインパクト大の自称ジェシカさん
この人は伝書鳩の仕事で知り合った人だったんだけど、偶然にも俺の家の近くに住んでいたことから時たまこのスーパーでも会うことがあった
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