プロローグって何だろう?

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 後は佐山――いや。正確にはあのチチの所有権を手に入れれば、もう思い残す事は何もない。  そう思い立った俺は、今日の昼休みにとうとう彼女を学校の裏庭に呼び出した。  彼女は恐らく、呼び出されるまで俺の存在など知らなかったのだろう。  当惑に瞳を揺らしながら、ついでにチチも揺らしながら目の前に現れた。  ごくり。  緊張に、口の中が一瞬にして干上がる。  前方から、徐々に近付いて来る神の創造物。  ブレザーとカッターシャツに押し込められながらも、確かな存在を主張する連峰。  俺はこれに、サヤマー山脈と密かに命名した。
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