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その結果、死ねと言われて張り手を頂戴した次第であります。
「あぁ……」
昼休みの終了を告げるチャイムの音を聞きながら、俺は脱力する。
正直過ぎる自分が憎い。
そして何故昼休みに告白してしまったんだろう。午後からあと三時間も授業があるのに……。
俺は力の入らない足を無理やり動かして、校舎までの道をたどった。
最悪な事に、午後一発目の授業は体育だ。
生ける屍のごとく両手をぶらぶらとさせながら、引きずるように足を運ぶ。
重い腕を持ち上げて、甲高い嬌声の洩れ出る教室の引き戸に手をかけた。
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