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私には、誰にも言えない秘密がある。
みんな一つは持っていると思うけど,私は身近な人に程、このことは言えなかった。
「ボートのおじちゃん!」
小学校三年生の私は,同級生の男の子に《デブゴン》なんて冷やかされる程、体格がよく、性格もそんな冷やかしに負けないくらい、ボス気取りな性格だった。
下校の時間となり、
姉ちゃんや友達と決まって遊ぶところは
「ボートのおじちゃん」
とみんなに親しまれているおじちゃんの店に行くことだった。
みんながよく遊ぶ空き地の前に店はあり、漁村によくあるボートのエンジン等を修理する工場兼店だった。
たまにお菓子をくれたり,当時めずらしかったパソコンを扱って遊ばせてくれたり楽しかった。
あの日がくるまでは‥
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