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おじちゃんは、後ろから覆いかぶさるように抱きついてきた。
今思えば、アレは固くなっていた。
体中を洋服の中に手を入れてまさぐられた。
《最低だ!》
目は涙で埋まった。
パソコンのある部屋は少しお店の中の方にあり、外からは死角になっている。
でも焼き芋やさんは5分程で行ってしまうからそれまでの辛抱だ!
小さいなりにもそんなことを考え、この苦しみはつづくものじゃないと自分に言い聞かせた。
「ほら気持ちいいか?」
子供ながらに、
いい年してこんなことをして、さみしい人だなと思う冷静な自分もいた。
しかし、
先頭にいる自分の心は、
「ボケ!カス!死ね!」
と思いながら、
自分の非力さに歯を食い縛っていた。
すぐに友達が帰ってきて
「おじちゃーん!つづき見せて~」
と声をかけてきたのでおじちゃんはササッと私の洋服を戻し,
「また今度な」
とささやき声で言った。
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