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さらに、
友達も悪戯をされていることを、確信できる出来事があった。
あたし・お姉ちゃん・近所の友達のさっちゃんと、だいくんで、おじちゃんの所有しているヨットに乗せてもらうことになった。
夏休みの課題もあったし、
今回は男の子も一緒だから大丈夫だろうと思い、でかけたのだ。
だが、
やはりそんな考えはあまかった。
ヨットに乗り、
みんなで課題をしてお昼を食べ、「さぁ帰ろう」と私は立ち上がった。
おじちゃんはいつものようににこにこしながら,
「まだ(ヨットに)のったばかりじゃないか。ご飯もたべたし昼寝でもしたら?あっ寝ぶくろもあるんだぞ!」
「えっどこどこ!?」
それに食い付いたのは、だいくんだった。
内心、「やばくないか?」
何か逃げる手段を探したが、
ヨットは岸は目の前だが、
海の上にぷっかり浮いていた。
逃げるとなると、
泳いで逃げなくてはいけない。
悶々と考えていると、
のんきなだいくんは、
「うわぁ~すげ~初めて入ったぞ!」
いいながら遊んでいる。
その隙に、
「きみはあっちね、きみはそっちだよ」
おじちゃんに、昼寝の配置を
決められ誘導された。
姉と私は離れ離れのところに位置付けられた。
多少不安だったが、
寝たふりしてればいいか!
と開き直り実際よってきたおじちゃんに、
「うーん‥」
と寝返りするかたちで抵抗を繰り返した。
しばらくすると諦め、
「ゆっくり寝るんだ。目を閉じて‥おやすみ」
と言い、次は姉に寄って行った。
姉も知恵をつけたのか、
同じように
抵抗していた。
よし!!
ガッツポーズだ。
薄目を開けて私は見ていたが、
次にはさっちゃんのところへいったようだ。
コショコショとおじさんが何かを話している。
さっちゃんは、無抵抗だ。
本当に本当に腹が立った。
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