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日付が変わり2時に差し掛かる中、祖母は布団に入って眠りに就いていた。
「…ねみー。」
「じゃあ、寝ろよ。明日もバイトだろ?」
でっかいアクビをしながらそう告げる兄に言う。
「バカ、お前がズルしねぇか見張ってんだよ。」
「ズルも何も朝になって何時に帰ってきたか本人に聞けば済む話だろ。」
「アツコはダメだ宛になんねぇ。この前だってテキトーに言って結局何時に帰ってきたか分からなかったじゃねぇか。」
「まぁな。」
「終いにはいつ帰ろうが関係ないとか言って逆ギレするしよ。何様なの?アイツ。マジぶっ殺したくなってきた。」
「そうムキになるなよ。ぶっ殺す価値もねぇ女を殺したってアンタ、スッキリしねぇだろ。」
「けどよ、アツコが実母と思うとムカつかねぇ?」
「ムカつくけど可哀想なヤツと思っていればさほど気になんない。」
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