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声のした方を見てみると
そこには大学生くらいの不良2人に俺達の学校の制服を着た女子が鉄橋の下でナンパされているところだった。
米谷「あれって…………福本愛菜ちゃんと渡辺美優紀ちゃんじゃない?」
目を凝らすとその女子生徒は確かに今日転校してきた山田と渡辺だ。
米谷「どうする?あそこ通んないと家帰れないけど……」
片桐「………………」
すると俺は無言でその現場に歩いていった。
~鉄橋の下~
男1「ねぇねぇいいじゃん!!少しだけだからさぁ!!」
男2「そうそう!!別に変なことしないって」
男達は渡辺と福本の手を無理矢理引っ張り連れていこうとする。
渡辺「やめてください!!!」
福本「離して言ーてるやん!!!」
二人も負けじと抵抗するがさすがに男の力にはかなわない。
そこに………
片桐「あのさ……………邪魔」
男達の横に立ちながら俺は言った。
福本「あっ………」
渡辺「確か…片桐君と米谷君?」
俺達に気付いた二人が驚く。
男1「あぁん何だてめぇら?この娘らの知り合いかぁ?」
当然ながらガンをつけられる俺達。
男2「もしかしてこの娘らの彼氏じゃねーの?」
1人の男がもう1人の男に言った。
男1「何だそういうことなのか?オイ?だったら今からちょっとよ……」
片桐「何ゴチャゴチャ言ってんだ?ここ通れねーから邪魔つってんだよ?」
そう言って俺は1人の男の肩を掴み、無理矢理男をどかした。
米谷「はいちょっとごめんね~」
米谷も姿勢を低くしながら男達の間を通り抜けて後を追う。
そして
2人は平然とその場を立ち去ろうとする。
福本「ちょ、ちょっと!!」
福本が2人を呼び止める。
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