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片桐「………………」
俺は無言で振り返った。
福本「何で助けてくれへんの?」
福本が驚きながら問い掛けてきた。
片桐「は?逆に何で助けなきゃなんねーの?」
俺は冷たく言い返す。
福本「助けるんが普通やろ!」
片桐「知るか!自分達で何とかしろ」
そう言って俺は再び前を向き帰ろうとする。
すると……
福本「あ!分かった!そうやって勝てへんからって逃げようとしてるんや~」
福本は俺を馬鹿にしたように挑発してきた。
渡辺「愛菜!」
慌てて渡辺が挑発を止めにはいる。
だが福本は聞く耳を持たず挑発を続ける。
福本「みるきーも何か言ーたって!!あのザコに!!」
俺の中で怒りが頂点に達した。
片桐「誰がザコだ!!!てめぇ言わせておけばいい気になってんじゃねーぞ!!!」
俺は福本を睨み付け怒鳴った。
福本「女2人も見捨てていくような男にザコって言ーて何が悪いん?」
俺が怒鳴っても福本は挑発を止めようとしない。
片桐「……………チッ」
俺は舌打ちだけすると先ほどナンパしていた男達に歩み寄っていく。
女何かになめられたらやるしかねぇな……
米谷「ほどほどにねぇ~」
米谷が心配して何か言っているが今の俺には怒りで何も聞こえない。
男1「何だやんのか?」
男2「年下だからって加減しねぇぞ」
男達も福本と渡辺の手を放し身構えた。
そして………
男2「オラッ!!!」
片方の男が俺に殴りかかってきた。
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