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ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー福本目線
渡辺「ほんまに何なん……あいつ」
隣でみるきーが背を向けて去っていく片桐を見てそう呟いた。
確かにさっきの片桐は凄まじかった
相手に攻撃の隙も与えず、たった1発や2発で倒してしまう
もう驚きを隠せない
でも……
もっと驚いたことがあった
それは挑発で怒り狂って戦っているのかと思っていたが
今考えてみれば助けないで愛菜達を見捨てていくという選択肢もあったはず……
何故、片桐は挑発に簡単に乗って愛菜達を助ける方を選んでくれたのだろう……
私が思うに片桐は見た目や態度ほど悪い人ではない……
いや
むしろ………
福本「カッコよかったな………」
心でそう思ったつもりだったが口に出して言ってしまった
渡辺「え!?愛菜あんなんがタイプなん!?」
今の発言にみるきーが目を見開く。
福本「え!?ちゃうちゃう!!そんなんやなくって」
おもいっきり手を横に振り否定した。
しかし、みるきーは……
渡辺「いいのいいの!好みは人それぞれやから私は否定せーへんで!」
今日初めて話したばかりなのにみるきーは何のためらいもなくそんな言葉を掛けてきた。
まぁ話しやすいんはええんやけど………
渡辺「でも意外やな~愛菜、恋愛興味無さそうやのに」
福本「だからちがうっ言うてるやん……」
渡辺「まぁまぁ」
愛菜の話を全く聞こうとしない渡辺。
渡辺「あ~あお腹空いてきてもうた!どっか寄って行かへん?」
そう言ってみるきーは一足先に歩いていってしまった。
はぁ~……今日の気持ちは忘れることにしよ……
そして、みるきーのいるところまで走っていきその場を後にした。
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