いつもの日々

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??「……いってきます……」 誰もいない家に挨拶をする。 そして誰一人通っていない道を歩く。 コンビニに寄って朝食を買い近くの公園のベンチに座る。 そんな平凡でつまらない毎日を送っている俺の名前は 片桐幸一(カタギリコウイチ) 東京にある難波第一高校に通っている2年 特にやることもなく 毎朝ここに来ては学校に遅れていく それが日課 俺の高校は地元でも有名で 男子が比較的多い不良高校である だから遅れて行っても何も問題はない むしろ朝普通に行ったところでいるのは数少ない女子達だけ…… 今日もいつも通りの暇な1日が始まる そう思っていた…… 食事が終わりベンチに横たわる。 これもいつものこと ただいつもと違ったのはーーーー ??「あの………すいません」 不意に誰かに声をかけられた。 体を起こし 声がした方を振り向くと そこには黒髪で可愛い感じの女子が立っていた。 片桐「……………何?」 俺はその女を少し睨みながら返事をした。 先ほど可愛いと言ったが それは一般的にであって俺は女に何か興味はない いや……ぶっちゃけ嫌いだ だからいつも同い年くらいの女子には冷たい態度をとってしまう ??「えっ……と…その……難波第一高校ってどこにあるか分かりませんか?」 その人は俺の態度に戸惑いながらも問いかけてきた。 片桐「難波第一?そこんとこの道右に曲がってまっすぐ」 何しに行くんだ? ……まぁどうでもいいけど ??「ありがとうございます」 その人は軽く頭を下げると走って行ってしまった。 片桐「あーあ朝から気分わりぃな……」 そう言って俺はベンチに再び横になり寝てしまった。
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