壊された日常

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俺の名前は灰原 鬱音。この前、中学に入学したばかりの新入生だ。学校では友達もできた。家族は親父にお袋、3歳歳の離れた姉貴と双子の姉貴がいる。姉貴の名前は舞と瑠華だ。親父の名前は忘れた…お袋の名前は由利子。お袋の作る飯は旨い!学校から帰るといつもいいニオイがキッチンから漂ってきてた…あの日までは…… その日は珍しく軽音楽部の部長が来てたから帰りが遅くなった。いつもは7時位には家に居たがその日ばかりは帰りが9時になった。 「ヤベェ!こんな時間かよ!?舞姉ちゃんに叱られちまうな…」 そんな風に思いながら家に着くといつもは賑やかなリビングから舞姉ちゃんの声が、双子の姉貴の瑠華の声が聞こえなかった… 「ん?やけに静かだな…」 俺の心に、嫌な予感が過ぎった。最近ニュースで空き巣や強盗が多いと報じられていたからだ。 「まさか…いくらなんでも姉貴達やお袋が殺されてるわけがないよな…」 そう、一人呟き足元に目線を移すと見慣れない靴があった… 「親父が帰ってるのか?」 正直言うと俺は親父が苦手だった。5年に一度帰ってくるのか来ないのかわからない気分屋な大手企業の社長だからだ。何を話せばいいか解らなかった… 「靴があるなら居るのか?」 また一人呟きながら家の廊下を歩いた。リビングの扉を開くと信じられない光景が眼に焼き付いた…親父が壁にもたれるような格好で心臓がある辺りから血を流し死んでいた… 「!?………姉貴達は?お袋は!?」 俺は一類の望みを心に宿し二階のリビングに上がった。いつもは一階のリビングに居るはずのお袋達が居ないなら二階に居るんじゃないかという望みを心に宿しながら……だが現実は甘くなかった…二階のリビングの扉を開けると服を引き裂かれ胸に多数の刺し傷をつけられそこから血を流し死んでいるお袋や姉貴達の死体が……転がっていた……その時、俺は気が動転していたのだろうか?一目散に自分の部屋に逃げた 「……俺じゃ無い……俺は何もしていない……」 そう呟きながら何時間もの間布団の中に隠れていた………
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