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「……来たか、この時が」
「前とは逆だな」
「やってやろう」
「え、何か俺だけ分かってない感じ?」
疑問符を浮かべるトーヤを余所に、俺らは気合いを入れ直す。
俺らのランクアップチャレンジは、2位、5位、11位と戦うことになった。
11位のウルドは情報無しだが、問題はないだろう。
5位のスピネルは、レンのアイオライトの傘下のチーム。
Aランク上位にあるだけの実力はもちろんあるだろう。
問題は2位。
その相手とは……。
「2戦目のランクアップチャレンジ、そこでJokersと戦う」
Aランク2位、Jokers。
かつて俺らがランクアップチャレンジを受け、負けた相手。
負けた俺らが悪いとは言え、Fランク落ちのきっかけとなった相手。
そして……ヒメを失うことになったきっかけ。
必ず倒さなければならないと思っていたJokers。
そいつらは今、Aランク2位、総合ランク9位にまで上がっていた。
俺らが気付かない間に、UNDERDOGで指折りの強敵になっていた。
前回と逆の立場で、今度は俺らが挑む。
絶対に負けられないという意志を持って。
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