因縁

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「頂きます」 「頂きまーす!!」 俺とヨウと由芽の三人で飯を食べる。 「どんどんおかわりして下さいね!!」 由芽がヨウに言う。 本当に気にいってんだな。 ぶっちゃけ、普段のヨウはただクールなだけだ。 まぁ顔は整ってるが。 あれ、これだけで十分モテる要素があるのか? ……まぁ俺の妹だ。 外見や雰囲気だけで決めるような人間じゃねぇと思うが。 「ごっそさーん!!」 「ご馳走様でした。 美味しかったよ由芽ちゃん」 「ありがとうございます!! あっ、食器はいいんで寛いでて下さい!!」 「いやいや、そういう訳にはいかないから」 ヨウはすぐに食器を下げる。 由芽の制止も無駄だった。 「ほら、お兄ちゃんも下げなさい!! 」 「えー」 「葉さんが下げてお兄ちゃんが下げないなんておかしいでしょ!?」 「しっかり働けよお兄ちゃん」 「分かったよ」 ったく、二人は俺の両親かっての。 まぁここまで言われたら仕方ねぇ。 下げるとすっか。 「葉さん、ありがとうございます!!」 「俺には?」 「お茶よろしく」 「扱いの差!!」
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