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「なにしてんの」
「っ」
この人の声にいち早く反応する、私の体。
どうかしてる。
「あ、葉山先生!見て見てー。当日の衣装!可愛いでしょー!」
「あ、」
奈々ちゃんに葉山先生のほうに向くように背中を押され、葉山先生と顔を合わせる。
久しぶりに、顔を見た。
「……」
葉山先生のびっくりした顔。
あれ、先生いつもと違う…?
「先生すごくね?この可愛さやばいって!多分ほかの女子じゃこの可愛さは再現できない」
「ちょっと!それどう言う意味よ!」
男子の言葉に女子が突っかかる。
これはいつものことで、私の耳にはあまりこの会話は入ってこなかった。
それよりも、私は先生のほうが、気になった。
「先生…?」
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