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どうしても、気になってしまう。
私が落ち込んでるとき、励ましてくれたから、私も力になりたい。
「愛結?」
「ごめん。ちょっと外すね」
「うん。わかった」
奈々ちゃんに言ってから、教室を出る。
どこにいるのかな。
校内のほとんどを探し回り、ようやく見つけた。
「葉山先生…!!」
思わず、大声で叫んでしまった。
かろうじて、今はこの廊下には誰もいない。
葉山先生がこちらを振り向いた。
「神崎…」
目を丸くしてこちらを見ている。
「なに、してんの」
「先生を、探してました」
走っていたため、少し息が切れている。
体が、ポカポカ熱い。
まだ9月だ。
空気は蒸し暑い。
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