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「教室、戻るね。みんなが心配してるかもしれないから。…傍にいるって言ったのに、ごめんなさい」
そう言い残して、私は先生の傍から離れた。
保健室を出ると、立川くんが横に立っていた。
「立川くん…。どうしたの?」
「神崎を探してた」
「ああ、ごめんね。急に居なくなって。すぐ戻るよ」
「体調悪いの?」
「ううん。大丈夫」
私は歩き出した。
文化祭は明日だ。
早く、終わらせないと。
立川くんは一緒には来なかった。
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