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「うん。ばいばい」 教室にはもう誰もいない。 放課後はみんな予定がぎっしりつまっているから、と言うようにすぐ帰っていく。 菜々ちゃんは笑顔で教室から去っていった。 ──タッタッタッタ 廊下に菜々ちゃんの足音が反響し、教室の中にまで聞こえてくる。 「私も帰ろ…」 鞄に筆箱と手紙などが入ったクリアファイルを入れて座っていた席から立つ。
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