第一章

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「どどどどっ、どういうこと!?」 「いや、そのまんまの意味だって。」 いやいや、わけわかんないよ! 「なんでなんで、なんで帰っちゃうの?」 「だって、これからバイトなんだもん。そのあとは、彼氏とデートだし。秀ちゃんに付き合ってたら、いったいいつ変えれるかわかんないでしょ。それに、正直言って、めんどくさいじゃーん。」 あかりは相変わらず、満面の笑みを浮かべている。 「だから、あたし帰るからね。」 そう言うと、あかりは席を立って歩き出した。 「待って!あかり、私を一人で秀ちゃんのトコに行かせるの?」 一人でなんて、ムリムリムリ!! もしそんなことになったら、私はどうすればいいのよぅ~(泣) 「だったら、千奈美も一緒にサボっちゃえば?…って、もうこんな時間!バイト遅れちゃうから、あたし行くね。また明日ね!」 そう告げて手をひらひらと振ると、彼女は風のように走り去っていった。 .
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