7.バーン・ユア・ドレッド

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『仲間…じゃないのか。』 「知ってる。でも心配するかは別でしょ。」 ドライだな。 スティンガーは肩を竦めた。 「レオノーラさん!」 執行部員の一人が切羽詰まった顔で振り返った。ショートカットの女子だ。 「リカルドさんと連絡が取れません…!」 「……。」 レオノーラは顔をしかめた。最悪のパターンが頭を過ぎる。 スティンガーが進み出た。 『…増援に向かう。』 「レイルが出張ってんでしょ?焦らない。」 『最悪は想定すべきでは?』 「此処の統率を乱すのも最悪じゃない?」 レオノーラは悉く乾いた反応を見せる。スティンガーは苛立ちを隠せず、レオノーラの横顔を見やった。二、三云おうとしたが思いとどまる。 レオノーラの目は冷静だ。冷たい歯車が回る音が聞こえてきそうな程に。 「現場に斥候を出そうか。適当な奴送って。」 「はい!」 報告した執行部員に指示を出し、レオノーラは腕を組んだ。相手はアマデオ。何で来るか分からない。 『…ん?』 ふと、スティンガーは違和感を覚える。空気の変化を感じたからだ。 スティンガーは天井を見上げた。 煙が沸いている。換気扇から来ている。 『おい、レオノーラさん…!』 「何?」 レオノーラがスティンガーを顧みた瞬間 セキュリティールームは紅蓮に包まれた。
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