7.バーン・ユア・ドレッド

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『クローズドホームの中に入れたんだけどさ。やっばいんだ。あっちこっちで花火が上がってる。』 「何だって?」 『後詰めで控えてたレオノーラ達が大打撃を食らって混乱状態!今やカオスだよ~。』 ジャクリーンはニヤリと笑った。悪い笑みだ。ジャクリーンはエンに礼を云って通話を切り、シオを見やった。 「最高のニュースよ。相手のケツに火がついた。後は私達で頭を叩けばオールオーケーだ。シオ、いける?」 「はい。」 シオはしっかりと頷いた。 「畜生が!」 頭上から降り注ぐ数十本の光の矢をスヴェインは全てユダで跳ね返した。だが跳ね返した数十本の矢をレイルは全て防いでいるらしい。跳ね返して数十秒のインターバルを置いてまた大量の矢が降ってくる。 「なめくさりやがって…!」 スヴェインは目一杯息を吸って吼えた。 「さっさと降りてこい!!直接ケリ着けろよレイルゥ!!」 大気が割れんばかりの怒号だ。レイルの元まで届いただろう。 無論、返事は無い。 「レイル、レイル、レイル…!」 スヴェインは一対のダガーを強く強く握り締めた。 「フローティングトマホーク!」 不意に飛び込んだ巨大な青い波動がスヴェインの元へ飛来する。スヴェインは波動を一瞥し、ユダを動かす。
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