7.バーン・ユア・ドレッド

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ジャクリーンがシオを連れスヴェインの周りを旋回する。ジャクリーンはスヴェインの背後に回り、叫んだ。 「シオ!行けっ!」 「インパルスレイヴ!」 シオはジャクリーンに抱えられた状態で杖を振るい、青く鋭い弾丸を大量に発射した。 「くだらねぇんだよ!」 スヴェインはユダを前に立たせ、インパルスレイヴの軌道を変えてシオに返した。 「やっば!」 ジャクリーンは慌てて高く跳び、インパルスレイヴをかわした。 回避して見せたジャクリーンに苛立ちながらも、スヴェインはある違和を覚えていた。 シオが放つ魔法をユダで防ぐと魔力が抜けるのだ。小さく空いた穴からタイヤの空気が漏れ出るように。シオの魔法の特性はアマデオから聴いている。ユダの力でも魔力中和作用は影響されるらしい。 スヴェインは舌打ちし、ダガーを地面から抜いた。ダガーを手繰る。 ジャクリーンは危機を察し、素早くステップした。 「範囲内だ!」 スヴェインの言葉の後に透明なリングが大量に出現する。 シオは目を丸くした。 「これはっ、ヴェスティールの…!」 「ミッシングリング!」 スヴェインがリングに斬撃を加えた瞬間、リングに触れていたジャクリーンの背中から血飛沫が上がった。 「うあっ…!」 「ジャクリーンさん!」 バランスを崩したジャクリーンを庇い、シオは地面にぶつかった。
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