7.バーン・ユア・ドレッド

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弓はパーツの接合部分があちこち溶けている。プラズマが発する強力な熱にやられたのだろう。サリアは息を呑む。 「サリア、フリスに連絡してくれる?」 「え、どうして…?」 レイルは肩を竦めた。 「多分、最初に突き崩されるから。」 レイルの予言は冷たい。だがサリアはイマイチ合点がいかない。首を傾げるが、すぐに懐から端末を取り出した。 サリアが連絡している間、レイルは昇降口に向かっていたが、ふと立ち止まる。 「スヴェインと…シオ…。これも運命かな…。」 空がゆっくり淡い黄色に染まっていく。そのうち青空は見る影も無く夕焼け空になるだろう。 それは誰の目にも明らかだった。 NOISE編集室。 「早く解放してよフリス。何?まだ仕事終わんないの?鈍い!」 「自分の立場弁えてから口を訊いて。それとも黙らして欲しいの?」 「へぇ!痛めつけるんだ。へぇ!」 「マゾの要望には答えてあげたくなるじゃない。」 言葉の応酬。 第三者の介入を許さない無慈悲な言葉の殴り合い。ヲリエとメイデンは延々とそれを繰り広げていた。聴かされるラウルやシェリル達はすっかり青ざめている。聴いているこっちが保たないくらい無情なやり取りなのだ。聴くだけで体力や良心が削られる。 「お二方、紅茶でも…」 耐えかねたのか、シルトが柔和に申し出た。雰囲気の悪化に配慮しての事だ。
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