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二人は空に投げ出されていた。重力の法則に従い、真っ逆様に落下する。
「ホント、バカっ!アンタ!」
組み付くヲリエを蹴りながらメイデンが怒鳴った。蹴られてもヲリエは尚も組み付く。
「パンツ見えてるよ!」
「五月蝿いっ!」
メイデンはヲリエの胸元に肘鉄を食らわせ、引き離してからNOISEのプラントへ右手を伸ばした。
「ソーンチェーン!」
発生した鎖が伸び、プラントの外壁に接続される。ヲリエは伸びきったソーンチェーンに止められた。
「うっ?!」
メイデンの右足に体重が掛かる。ヲリエだ。懲りずに掴まったのだ。
「ヲリエェッ…!」
「簡単に落ちないよ!白パン!」
「潔く死ねっ!」
ヲリエを引き離そうとメイデンは容赦なく踏みつける。鋭いピンヒールだ。何発かヒールが顔に当たり、ヲリエは鼻血を流す。
だがヲリエは怯まない。寧ろ益々不敵な笑みをメイデンに向ける。メイデンの苛立ちが加速する。ヲリエはゆっくりインディクーム・マンデスを上げた。
「落ちなさいよっ!速く!」
「放さないよ…絶対!」
ヲリエは力任せにインディクーム・マンデスを突き上げた。しっかりと魔力を込めて振り抜いた。
「くそっ…!」
「ブレイキングウォール!」
必殺の気概を込めた一撃が、メイデンの体を貫いた。
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