2.再会と遭遇

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「おーう!リク!アレン!」 教室に入ったリクとアレンを出迎えたのはシャーロック・ベルツの大声と、ルーイ・クラウスター・ジュニアことラウル・クラウスターだった。二人はラウルの机を挟み、向き合って談笑していたようだ。 「おっす。久し振り。」 「どうだったよ夏休みは?!」 シャーロックは夏休み前より日に焼けたようだ。首筋から頬にかけてあるトライバルのタトゥーが前より目立たなくなっている。大柄な体も筋肉がついて益々大きくなっている。 「まあまあだったな。ちょっと暇だったけど。二ヶ月は長いぜ、やっぱ。」 「暇ぁ?!俺なんて課題終わんなくて後半死にかけたぜ!」 「それはシャーロックの要領が悪いんだよ。」 ラウルに突っ込まれ、シャーロックはおどけた仕草で狼狽する。 「うわっちっちっち…イタいとこ突かれちゃったぜ。」 「ラウルはどうだったの?やっぱ名家だからどっか別荘に行ったとか?」 ラウルの隣に腰掛けたアレンに尋ねられ、ラウルは恐縮するような顔で答えた。 「そんなとこだけど…なんか今年はピリピリしててさ…。」 「なんだなんだぁ?離婚か?!」 不謹慎な単語を吐くシャーロックに賺さず手刀を見舞い、リクはシャーロックの隣に腰掛けた。 「違う違う違う!そんなんじゃないよ!ただ…」 ラウルは両手を忙しく振り、否定する。 「兄さんから連絡があったらしいんだ。もう二年ばかり音信不通だったのに…。」 アレンが首を傾げた。 「兄さんって…前のルーイ・クラウスター・ジュニア?」 「うん。本名はブルーノって云うんだけど。」
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