2.再会と遭遇

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「だ、ダメよニックさん!ベルツ君も悪気があった訳じゃ…。」 ブリジットがデイジーの左手を引っ張って制止した。 「えー。ブリジットも見ただろ?あのやらしい目。」 「ベルツ君だから仕方ないよ…。」 「あれ?フォローじゃないよなそれ?」 突っ込んだシャーロックをデイジーが睨むと、彼はすぐにラウルの後ろに隠れた。 「ラウルも変態か…!」 敵意をシフトされてラウルは驚愕した。 「えぇっ?!何で?!何があったの?!」 ジリジリと迫るデイジーに怯える二人をリク達は笑った。 「ねぇ…」 一頻り笑い、また盛り上がっていると、シェリルがリクに囁きかけた。場に合わない、不安そうな声をリクは怪訝に思いながらも耳を傾ける。 「何?」 「シオ…見てない?」 「まだ見てないけど…どうして?」 聞き返されてシェリルは顔を背けた。歯切れが悪い。その様子がリクに不安を芽生えさせる。 「シオがどうしたんだ?」 「あのね、シオ…」 「どうしたのぉ?」 アレンが二人の会話に食いついてきた。アレンを皮切りに他の面々も興味をリクとシェリルに向けた。 「あ、うん…。」 思わぬ展開にシェリルは益々惑う。シェリルの様子から事情を察したのか、ラウルの表情が変わった。 「シェリル。それは…!」
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