3.インディケイション

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「NOISE?」 アインが唐突にシェリルに顔を近づけた。予想しなかった食い付きにシェリルは仰け反った。 「う、うん。知っているの?」 「あっ…」 しまった、と云う顔をアインはしたが遅かった。咄嗟に顔を背けたがもう遅かった。シェリルが横で首を傾げている。 「どうしたの?」 「何でも無い…。」 アインが見せる横顔は真っ赤になっている。シェリルはクスリと笑った。 「な、何?」 「なんか、可愛いいね。」 「なっ…!」 「正直、第一印象キツかったから…付き合いづらいな、って思ったの。でも話して見るとなんか、可愛いなぁって。すぐ赤くなったりさ。」 シェリルはアインの素振りに親しみを感じたが、そんなシェリルにアインは益々戸惑う。 「いい、それはいいから…。それより!」 アインは声を上げた。シェリルに向けた顔はまだ赤みは引いていない。 「NOISEが私に何の用?」 「うちのチーフがあなたに興味を持っていて、取材させてくれないかって。アインが良ければで、いいんだけど。」 「取材…。」 やや声の調子を下げたアイン。シェリルは優しげに声をかける。 「本当に良ければでいいんだよ?注目されるの嫌だったら無理しなくていいし。」
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