61人が本棚に入れています
本棚に追加
「NOISE?」
アインが唐突にシェリルに顔を近づけた。予想しなかった食い付きにシェリルは仰け反った。
「う、うん。知っているの?」
「あっ…」
しまった、と云う顔をアインはしたが遅かった。咄嗟に顔を背けたがもう遅かった。シェリルが横で首を傾げている。
「どうしたの?」
「何でも無い…。」
アインが見せる横顔は真っ赤になっている。シェリルはクスリと笑った。
「な、何?」
「なんか、可愛いいね。」
「なっ…!」
「正直、第一印象キツかったから…付き合いづらいな、って思ったの。でも話して見るとなんか、可愛いなぁって。すぐ赤くなったりさ。」
シェリルはアインの素振りに親しみを感じたが、そんなシェリルにアインは益々戸惑う。
「いい、それはいいから…。それより!」
アインは声を上げた。シェリルに向けた顔はまだ赤みは引いていない。
「NOISEが私に何の用?」
「うちのチーフがあなたに興味を持っていて、取材させてくれないかって。アインが良ければで、いいんだけど。」
「取材…。」
やや声の調子を下げたアイン。シェリルは優しげに声をかける。
「本当に良ければでいいんだよ?注目されるの嫌だったら無理しなくていいし。」
最初のコメントを投稿しよう!