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放課後。
1ーB教室。
「リク、放課後いい?」
ホームルーム終わりに机を挟んでアレンと談笑していたリクにエリスが話し掛けてきた。
「空いているけど…何だ?」
「デートのお誘い?わーお羨ましい。」
「違ーう。期待していた?」
アレンの茶々をあしらうエリスは笑っているが、どことなく緊張している。
それに気付いたリクは構えた。
「生徒会執行部がリクに召喚するように云っているの。」
やっぱり。
リクは内心呟いて、頭を捻った。
エリスの様子から生徒会絡みの用だと予感はしたが心当たりは無かった。夏休み前後にアマデオと何かやった事は無いし、個人的に生徒会と諍いを起こした訳でも無い。
何の為の召喚かリクには見当が付かなかった。
「あれれ、まさかリク、例の泥棒騒ぎに関わっていたりするの?」
「バカ、そんな訳無いだろ。あれは俺知らなかったよ。」
夏休み終わりにNOISEにスクープされたアマデオとアルスの窃盗騒ぎ。購買部から夜な夜な食料や飲み物を盗んでいたという他愛ない事だ。
リクは呆れ気味でその記事を読んでいた。他愛ない行為とはいえNOISEにアジトにしていた廃棄プラントを露呈された為アマデオは行方を眩ませていた。お陰で今はアマデオとは音信不通だ。
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