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エンの道程の木々が青白い光に包まれた焼失した。背後から次々とプラズマの弾丸が飛んでくる。
「・・お早い・・!」
振り返ったエンの視界にレイルがいた。パルスガジェットで低空飛行している。木や岩などの障害物を軽々とかわしながら、高速でエンの下へ向かっている。
「手間をかけさせるね。」
「そりゃあ、まぁ!」
エンが新しい缶を取り出した。次はスタングレネード。
「譲れないっすから!」
エンがスタングレネードのピンを抜いて投げ付けた。
が、スタングレネードが発光するより速く、プラズマが飛来し、スタングレネードを飲み込んだ。急速にスタングレネードが焼ける。
「そうか。」
レイルが眼前に来た。右手にダウンエクスカリバーを持っている。
「なら、お互い様だ。」
光の切っ先がエンの右肩を貫いた。
「がっ・・ぐっ!」
エンはレイルを蹴っ飛ばして後ろへ跳んだ。ヲリエに怪我が無いように受け止めながら地面に転倒した。ポケットやウエストポーチに入れていた道具が四散した。カメラやPDAもある。
右肩は焼けていた。出血は無いが。酷い状態だ。中の肉まで焼けている。
「つぅ・・・!」
エンはヲリエを寝かせ、カメラやPDAを拾った。逃げるより先にそうしなければならないと本能が命じていた。
「やぁ、終わりにしよう。」
レイルが降り立った。死神のように。悪魔のように。
戦慄を覚えたのは久方振りだ。エンは生唾を呑み、覚悟を決めた。
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