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「うっせぇぞ。アンタのニヤケ面もむかっ腹が立つんだ。」
「またまたぁ。困った時はすぐに頼るじゃないか。あれくらいの素直さをいつも持っていて欲しいねぇ。」
「止めてよー・・もう・・・野郎同士の喧嘩なんて沢山。」
マルタが手術台に寝そべり、足を組んで云った。最早怠惰を形にしているようだ。
「ボスは一体全体何で私達を呼び付けたの?報告?仕事?会合?それとも戯れ?」
「知ったこっちゃねぇー。何が来ようがどうにかすんだよ。」
グランが床に打ち捨てられているアドルの死体を素手で掴み、持ち上げた。頭を掴まれたアドルは生気の無い体をダランとさせている。
「俺達の仕事は硝煙を撒き散らして死体の山をこさえる事だ。速考即行速攻!腹の足しにならねぇ文句を並べ立てるよりかは暴れた方が腹も膨れるってもんだ。ボスもそこらへんを分かってらぁ。詰まんねぇくそったれなイベントを持ち込みはしねぇよ。ヘァハハハハ・・!」
独特な笑い声をあげてグランがアドルの頭蓋を素手で砕いた。砕けた頭蓋骨や脳漿、目玉や血が辺りに飛び散る。生臭い匂いが充満した。
「死体を苛めてどうすんのよ・・掃除が面倒・・怠い・・・。」
マルタは頬にかかった血を拭いもせず欠伸をした。アルファは血溜まりを陽気そうに蹴った。
「あぁ、グラン。その推理は正解だ。俺が保証しよう。ボスが自ら会おうとするなんてそうある事じゃない。楽しいよ、きっと楽しい。
、、、、、、、、、、
見えるようじゃないか。どす黒い戦場が。」
アルファが血溜まりを蹴るのを止めた。グランやマルタも反応していた。
もう一人の到来を。
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