The beginning of the end : おわりのはじまり

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† はぁ、と静寂の中に嘆息が混じる。 足元にはうつ伏せに倒れた男が一人。 気絶しているようだ。 当の気絶させた本人は、それを無表情に眺めたあと、フイっと髪とドレスを連動させて身を翻し、歩き出そうとする。 そこへ―― 「うっひゃあぁ~……まぁ容赦ねぇなぁ、“夜の胡蝶”さんはよぉ」 思ってもないことをわざわざ誇張して言う軽薄そうな声。
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