The beginning of the end : おわりのはじまり

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夜の闇に1つの街の光の情景が浮かび上がっている。 あの光の一粒一粒にそれぞれの暖かさがあり、優しさに満ちた生活があるのだろう。 そんな風景を見下ろしていた。 きっとこの街で一番高い建物……教会の屋根の上に、淡い青い光を発する蝶はいた。 屋根の尖端に、風に揺られて空中に静止している。 それがまた、半端な大きさではない。 何故なら、それは―― 1人の少女のドレスの一部であったのだから。
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