The beginning of the end : おわりのはじまり

7/13
前へ
/33ページ
次へ
「さあ……」 足がすくんで動けない男に一歩ずつ歩み寄る。 「……や、やめろ……」 誰もいない石畳の路地にカツン、カツンとヒールの音が響く。 「うあ……く……っ」 鎌の柄の中ほどを左手で握りしめ、右手は刃に近い側の柄に沿わせる。 「来るなぁあぁぁっ!!」 十分に射程範囲に入ったところで―― 「貴方に神の天罰を」 思い切り鎌を振り抜いた。
/33ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加