血まみれの勇者様

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ウサ「なんとか、助かったね」 ウサは笑顔でしぃに話しかけた。 しぃ「大怪我してるんだから黙ってなさい」 しぃは、心配そうにウサを見た。 ウサ「これぐらいなら、すぐ良くなるよ」 そう言うと、ウサは魔法を唱え始めた。 ウサ「ヒール」 するとウサの体の怪我が、少し治った。 ウサ「これで少しは歩けるよ…」 しぃは、ウサの近くへ行ったが、ウサは、しぃに動かないように言った。 プルリン「ピィ」 プルリンは、ウサに近付いた。 ウサは、プルリンに笑顔を見せた。 何故か、プルリンの顔が赤くなる。 しぃ「…」 ウサは、この魔物に懐かれているんじゃないかとしぃは考えていた。 プルリンは、ウサに飛び付いて、安心そうな顔をしている。 しぃ「なんで懐かれているの?」 しぃの言葉にウサは答えた。 ウサ「親のいない子供だよ…たまたま見掛けて、最初は、かなり警戒されてたけど、ご飯をあげたらなんか…懐いちゃって」 しぃ(あの時見たのはそう言う事か) しかし、例えそうであっても、魔物が懐くのは凄く珍しい事である。 ウサ「プルリンだから、プリンて呼んでもいいかな?」 プルリン「ピィピィピィ」 プルリン…プリンは凄く喜んだ。 ウサの言葉には、一緒に来るか?と言う意味も含まれていたのだ。
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