1⃣寒い朝

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限界だった。折角此処迄漕ぎ付けたのに、何たる事か、元の木阿弥かと独り呟いた。準備期間に半年間費やした分だけに、悔しさもひとしおだ。練りに煉った計画だけに尚更で、後悔の2字が何時迄も脳裏を掠め、海上保安官隊員の警告音と最後通告の言葉を夢うつつながら聞いていた。 だから、内心は、反面喜んでいた 密航に近いモノだ 折アイが、既に、整えっていたって思っていた! 船員の生々しさの言葉が気になっていた! どうするのかと 下の輩は、船長は、油断のならないから、十分に気を付けなければ、行けない無いからって話し声が聞こえて来た。
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