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美沙さんは、このバイトで知り合ったのだが、どうやら俺の姉ちゃんと同じ大学の同級生らしく仲が良い。
共通の話題もあって、残業の間は話が途切れることなく、あっという間だった。
話が途切れなかったのも、客が誰も来なかったからなんだが。
仕事してたのか?と言いたいかもだけど、ちゃんとしてたよ。
在庫管理とか雑誌整理とかね。
まぁ、こんだけ人が来ないのに女の子独りは、さすがに不安なのかも。
そうして、交代の人がきて俺は帰ることになった。
「隆君、本当にありがとね。
この埋め合わせは、ちゃんとするからね。」
そう言いながら、美沙さんは、俺にウインクをした。
美沙さんのウインクは、反則なみに可愛いかった。
日本人は、ウインクが下手だと誰か言ってたが、美沙さんには当てはまらないだろう。
その証拠に。
ドキッ
一瞬で、心臓がバクバクしだして、相当焦った。
美沙さん、惚れてしまいますよ?
て、彼氏いなかったっけ?
そんな事を思いながらも俺は、緊張したのを悟られない様に、お疲れさまでしたと言って車に乗った。
美沙さんも車の様で、自分の車に乗り込むと、クラクションを軽く2回鳴らして帰って行った。
さてと、俺も帰りますかな。
俺は、こうしてバイト先を後にしたんだ。
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