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手紙を読み終えるとまた泣いていた。
なんだよ…鈍感なのはどっちだよ。
好きだからこそ同じ学校に入学もしたし、一緒に帰ったり、ご飯を食べたりした。
好きだからこそ高校の時にの同級生の告白も全部断ってきた。
まさか両想いだったなんてな。
よく手紙を見ていると光希の涙の跡があった。
俺らってバカだったんだな…
部屋の窓から見えている光希の部屋はそのままになっていた。
今にも光希がガラスをコツコツとノックをしてきそうな気がした。
だけどそれはもう二度とない。
それから三年が経ち俺は無事大学を卒業して、日本の病院に勤めている。
そして今、あの手紙を持ってあいつと通った高校の屋上にいる。
ここが一番光希に近いから…
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